2017年4月3日月曜日

娘の涙と笑顔

子供の成長は早いというが、近ごろ娘の成長が半端ない。娘は
現在小学4年生、10歳になった。身長はこの半年で5センチ近く
伸びた。恐らく体重はその比率のバランスが合わないほど増えて
いると思う。なぜ体重は推測かというと、娘が教えてくれないか
らだ。両親ともにデブのDNAをたっぷり受け継いでしまった娘
は、残念なことに大変太りやすく、これまたDNAのなせる業か
食べることも大変好きである。最近の太り方はなかなか普通では
ないので、私もつい口癖のように「そんなに食べちゃだめ」とつ
い口酸っぱく言ってしまうので、怒られることが怖くて体重も教
えてくれなくなってしまった。

胸もだんだん膨らみ始め、ファーストブラなるものも半年前か
らつけている。そんなどんどん成長する身体に反して、精神面は
母から見るとまだまだ子供っぽい。先日は学校から帰ってくるな
り、クラスで一番仲良くしている友達がほかのクラスメイトに、
「あの子と遊ばないほうがいいよ」などとそそのかされ、自分と
遊んでくれなくなった、うえーんと泣き出した。「そんなのあん
まり気にしないほうがいいよ、そんなことで他の人のいうことを
聞いて遊ばなくなる子なんてそれまでの子よ、そんなの友達じゃ
ない」といったらひとしきり泣いた後、結構ケロッとした表情で
「わかった、そうする。気にしない」といって次の日は何事もな
かったように学校に行った。

10歳の誕生日には、youtubeで動画を見たいというので、安い
スマホをプレゼントした。最近ではその仲たがいした友達と学校
から帰ってくるとラインでビデオチャットをしながら一緒に宿題
をやったり、一緒に歌を歌ったりして楽しそうにしていたのだが、
それもなくなってしまって何だかかわいそうだな、と私も陰なが
ら少し胸を痛めていたのだが、その後ラインでその友達から連絡
があって、泣きながら謝ってきて和解したらしい。

子供たちの仲たがいも、和解の理由も母には何だかさっぱりわ
からなかったが、和解した後の娘の笑顔がうれしく、その笑顔を
見て本当にほっとした。

子供の頃、母がよく「お母さんは、あなたが幸せだったらなん
でもいいよ」というようなことをたまに言っていた覚えがあるが、
今ではその気持ちが本当によくわかる。子供たちはこれからもつ
らいことや苦しいことに直面して、泣いたり苦しんだりするであ
ろうけど、最後には笑顔でそれを乗り越えていってほしい。

昨日から学校のキャンプに2泊3日で行っている娘は今朝「す
っごい楽しいよ~~。じゃあね~~」とさっさと電話を切ってし
まった。そのぐらいのほうがきっとちょうどいいのだ。ちょっと
寂しい気はするがそれできっといい。