2013年12月8日日曜日

兄やんのお小遣い


お小遣いを値上げしてほしいというお願いが息子からあった。
彼の通う中学には食堂があってそこでランチをオーダーできるので、今まではランチ代、水代+小遣いとして1日70バーツ渡していたのだ。

ところが、息子いわく1日70バーツというのはあまりにも少なく、小学校低学年でももっともらっているというのだ。
1日70バーツだって、学校に通う週5日×4で月1400バーツ。
これはタイ人の日雇い労働者の方々が月にもらえる賃金の約5分の1。
私は決して1日70バーツの小遣いが少ないとは思えないが、とにかく自分の小遣いは最低額で欲しいものを貯金して買おうと思っていても全くためることすらできないというのだ。

彼の話によると、ほとんどの生徒が1日100バーツ以上をもらっているし、昼代を含めている生徒はなんと200バーツ近くももらっているというのだ。
うそだろ。
日本のサラリーマンのお父さんだって、ワンコインランチとやらで昼代を500円とかですませて頑張っているというのに。

とにかく、タイ人は子供に大変に優しい。
優しいというのは良い言い方で、悪く言えば大変に甘い。
そこそこ余裕のある生活をしているタイ人家庭は、子供にもかなり贅沢な生活をさせる。
夕がたのショッピングセンターで学生たちは、決して安くないピザや日本食レストランで友人同士でご飯を食べ、手には私が未だ3年越しで買うことを躊躇しているお約束のスマホ。
そんな生活をしている学生が確かに1日70バーツの小遣いでやっていけているとは思えないので、息子の言うこともあながち嘘ではないのだろう。

毎日自宅学習をしっかりやるという約束の下、めでたく息子の小遣いは1日100バーツとなった。
だがしかし。くだらない中国のゲームサイトで見事に感染したウイルスの為修理に出したパソコンの費用500バーツ、どうしても買うと言って譲らなかったテコンドーの胴着代2、300バーツ(胴着は他に何着もありつい先月買ったばかり)はこれから100バーツに値上げになった小遣いをコツコツとためて返却す るらしい。

うーーん、いつになったら完済されるのか。
それは私にも息子にもわからない。

2013年9月25日水曜日

光陰矢のごとし、また休み始まる

ついこの間子供たちの長い休みが終わったと思ったら。また前期と後期の間の1ヶ月の休みが始まってしまった。 この休みの前には各学校、期末テストがある。 この期末テストは中学高校のみならず、小学生、はたまた幼稚園生にまである。私たち日本人は期末テストなど、中学に入ってからしか、やった覚えはないのだが今の小学校などはどうなのであろうか。

この休みの間、息子は最近ちょっぴりリバウンドしてしまった体重を減らそうという目標があるのだという。彼は、去年一大決心をして始めたダイエットにより 約17キロの減量に成功した。ただ、ここのところ成長期に伴う過剰な食欲をセーブすることができず、ずっと維持してきた体重が5キロぐらい増加してしまっ たらしい。

休み1日目。5時は早すぎる、6時にしなさいという母の忠告も聞かず勢いよく早朝ランニングに飛び出した息子。毎日5時半に起きている私は知っているが、 今の季節6時半でようやく夜は明ける。どうしても朝日を拝みたいという、わけのわからない妄想に取りつかれた中2病の息子には、もはや母の言葉など聞こえ ないのだ。

8時半ごろに息子は戻ってきたが、既にフェイスブックで友達が息子を見かけたという目撃証言も入ってきていた。彼女はどうやらうちから2キロほど離れたところでランニング中の息子を見かけたらしい。

戻ってきた息子は言った。 「確かに5時は早すぎた。オレはビーチで夜が明けるのを30分以上待った。しかも夜は明けたが、めっちゃ曇っていて朝日などでなかった。」と。

そして休みも5日目の本日。テコンドーで痛めた足が痛くて走れないといってランニングをお休みしてはや3日目。結局早朝ランニングは、3日坊主どころか2日坊主のまま止まっている状態だ。

さあ、この減量作戦どうなることか。時には温かく、時にはちょっぴりひややかな気持ちでこの休み中見守ることとしよう。

2013年9月6日金曜日

母さんタクシーは本日も島を駆け巡る

4ヵ月ほど前から6歳になる娘が水泳を始めた。
目的は、丈夫な体を保つためと、精神的に鍛えること、そして何より華麗に泳げるようになったら素敵。という親の願望。

息子は中学1年生からテコンドーを習い始めた。そしてほぼ同時に学校の部活でバスケも始めた。 数年前から、習いたい、習いたい、とリクエストはされていたものの、テコンドージムは我が家から遠く、何よりテコンドーというものがどんなものかもよくわからないので私の気持ちも盛り上がらなかったから。
しかし、あまりにお願いされるので仕方なく承諾したのが、中1の3月の長い休み中。それから1年半たった今も熱心に通い続けている。

思えば息子が小さいときは習い事といえば、塾と水泳教室ぐらいしかなかったように思う。 プーケットは今でこそやっとスポーツを子供にやらせたがる親が増えたように思うが、息子が小さかったちょっと前まではスポーツの習い事はそんなに盛んではなかった。
少なくとも、私の周りにサッカーやダンス、テコンドーなどをやっている子供はいなかった。

それが今ではどうだろう、私の周りの子供たちは何らかのスポーツの習い事をしている子がぐっと増えた。 しかし、何が大変といえばもちろん勉強と運動を両立させていく子供たちより、それをサポートして送り迎えをしている親たち。

この島の交通事情は非常に悪く、公共機関の乗り物はバスぐらい。しかも細かい地域は全くサポートされておらず、時間も朝から夕方6時までしか運行されていない。
習い事をさせようと思ったら、親が必然的に送り迎えをし、子供の習い事が終わるまでじっと子供たちを待つ。当然時間的にうちでご飯を食べることもままならないので、うちで簡単な弁当を作っていって時間の合間を縫って食べさせるか、買い食い。
これが毎日のことなので、時間もお金もかなり使う。

私たちが子どものころから日本では、習い事は小さなときから公共機関を利用したり徒歩で子供たちだけで自分で通ったものだ。
あの当時、自家用車で親が習い事の送り迎えをしているご家庭は、ちょっぴりハイソなイメージだった気がする。

また、こちらではあまりの交通事情の悪さから、小学4,5年生ぐらいの子供がバイクを運転するのもざら。うちのお兄ちゃんは中2だが、公立中学に通っている子供の多くは自分でバイクを運転して学校に通っている子もいるし、学校もそれを認めているところも多い。 しかし、交通マナーの悪さもピカイチなので子供のバイク事故の死亡例も非常に多いのだ。

勝手に自分で通っていただけたら楽だが、交通事故で死んでもらっては困る。
いろいろなことを考えつつも、今日は金曜日。
娘は水泳教室と、バドミントン。兄は公文とテコンドー。習い事から、さらに習い事へ。1日の移動距離約50キロ。母さんタクシーは本日も島を駆け巡ります。


2013年7月31日水曜日

納得できない運動会の衣装代

先週、娘の連絡ノートを確認していたらタイ文字で何を書いてあるかよくわからないが 600バーツという字だけぱっと眼に飛び込んできた。お金の請求については敏感に反応するので「600バーツ?なぬ?」と軽く驚き、娘に聞いてみる。
「えーーと、ファッションショーをするんだよ。私はマレーシアなの。○○君もいっしょに二人でマレーシアなんだよ」という。

○○君というのはうちとおなじように、お父さんがタイ人でお母さんが日本人のお友達。なんだか事情がよくわからないので担任の先生に電話をしてみることにした。
うちの娘の担任の先生は、現在14歳になる息子が小学1年生の時から6年の時まで家庭教師をやってくれていた。なんと娘とは彼女がお腹の中にいるころからのご縁。
どうやら今週行われる運動会の催し物の一環にファッションショーがあり、それでマレーシア担当が娘らしいのだが、その衣装代に600バーツかかるとのこと。

このマレーシアの衣装がどんなものかはよくわからないが、タイの学校で使われるパレードや踊りの衣装は普段到底着たりすることはないよ うな、派手でキテレツなものがほとんど。なので、この600バーツはそのファッションショーのほんの数秒の出番のたった一回の出番の為に支払われるお金を 意味するのだ。
うーーーん。

大体にしてタイ人は目立ちたがりの人が多く、そういった踊りやパレードで自分の子供が先頭に立ったり真ん中であったりすることに喜びを感じる親が多いらしい。
そしてその子供に、これでもかというぐらいのアイラインと付けまつげ、こってりグラデーションの効いた派手なアイメイクと、今人を食べましたと言わんばかりのまっかな口紅を早朝から美容院を予
約して派手に結い上げた髪とともにメイクしてもらってくるのだ。

だけど、私はそういうことは非常に面倒くさく、しかもたった1回しか着ない衣装に600バーツを払うのがもったいなく感じる性質なのでできればご勘弁願いたいと常々思っている。
次に先生にお会いしたときには必ず「今年はもうこの1回でご勘弁を」というのを忘れないようにしなければならないと心に誓うのであった。

2013年7月14日日曜日

我が家のスクールバス事情

子供たち及び子供を抱える親の朝は早い。
特に、家のように地域の公立ではなく、私立に通い、一人は車で15キロほど、もう一人は10キロほど離れた学校に通わせていると朝の渋滞で時として1時間以上かかる場合もあるので更に朝早く出ないと間に合わない。

幸いなことに、我が家は息子が小さいころからスクールバスを嫌がらなかったので、幼稚園の時からバス通学をしている。娘しかり。
このスクールバスはあちらこちらを回るので、我家に迎えに来るのはなんと朝の6時半。
15キロほど離れた学校につくのは、8時少し前だ。
バスが迎えに来るまでに、起きてまずシャワー、着替え、朝食を済ませるので起床は5時40分。日本に住んでいる人は「そんなに早くて朝忙しいのになぜ優雅にシャワー??」と思ったりするようだが、タイではこれはあたりまえのことでここでは常識だ。

朝シャワーをしない人というのは、だらしなくて、面倒くさがりの人、そして汚い人というレッテルを張られてしまう。

当然みなそんなレッテルは張られたくないので、ほとんどの人がシャワーを浴びているはず。
このスクールバス、各学校によって値段は様々。
娘の通う小学校のスクールバスは往復で1900バーツ。息子の通う学校は往復で3500バーツ。ただ、息子は帰りに部活等があるので行きだけの利用は2000バーツと言われた。片道だけなのに娘の学校より高い。

最初の3カ月ほどは学校のスクールバスを利用したが、あまりに高いので娘の学校に
「行きだけ一緒に乗せて行ってもらえないか」
と相談してみた。
娘の学校に行くには、息子の今通っている中学付近を通る。学校は違うが、息子は娘の学校の卒業生。冗談みたいだが、あっさりとOKがでた。
値段は1ヶ月950バーツ。息子の学校のバスの半額である。
というわけで、毎朝うちの兄弟は違う制服を着て、娘の学校のスクールバスで通学している。
そして、最近娘は水泳教室に通い始めたのだが、教室のある日はうちまでではなく、水泳教室まで送ってもらうことも可能なのだ。

こんなゆるい感じのタイの学校のスクールバス事情。日本人の親は「いい加減だ」とお怒りの方も少なくないが、私にとっては時として大変都合よく、融通のきくところがお気に入りである。

2013年6月23日日曜日

『新学期スタート!入学式、始業式はありません!?』

子供たちの長―い夏休みはやっと終わり、ようやく新学期が始まった。お休み期間約2ヶ月半。 一日中子供たちのご飯を作って台所に立ち続ける生活や、「どこかに行きたーい」と1日中わめく子供をなだめる生活もやっと終わりとなった。

大変不思議なことに、この間宿題は一切出ない。
われわれが子供のころは、夏休みといえば大量の毎日やらなければならないドリル類や、小学生の時は夏休みの特別な課題で、何か作品を一 つ作らなければならなかったり、ちょっとした研究などが宿題に出たものだ。

そして恒例として、夏休みの終わり近くになるとそのため込んだドリルや課題を前に半分べそをかきながら「だから言ったでしょ、毎日コツコツやることが大切だって」
と母親にしかられながら、そして半分手伝ってもらいながらやった記憶がある。
今となってはそれもまた良い思い出となってはいるのだけど。

ということで、この2ヶ月半宿題もなければ学校ないという子供たちにとっては天国のような期間であるので、大いに遊び呆ける。(勿論一部のしっかりとした母親や、しっかりとした子供たちは塾にかよったり、自主学習をしているが)
うちの子供たちも例にもれず、大変に遊び呆けていた。娘に至っては、半ば幼稚園で習ったタイのアルファベットを少し忘れていたほどだ。

そんな天国のようなお休みは終わり、いきなりタイの学校は1日目から4時までびっちりの授業が再開される。これまた大変不思議なことに、タイの学校に入学式や始業式、終業式はない。 あるのは卒業式のみ。

一番最初の子の時は何もわからなかったので、「入学式がないなんてうちの学校だけでしょ」と思っていたが、違う中学になってもあいかわ らず入学式はないので、どうやら入学式などは一切やらないのがタイスタイルらしい。もしかしたらある学校もあるかもしれないが、とりあえず私の周りでは聞 かない。

夏休み明けの朝は、いきなりのスクール送迎渋滞で始まる。
送迎事情に慣れない新入生の親などが入り混じって、大体1週間位は校門の前から親たちの送迎車の長い列ができるのだ。

学校が始まってそろそろ1週間~2週間がたち、子供たちがようやく学校生活に慣れて来た。子供たちがいなくて、とても静かな昼時、親たちはつくづく学校のありがたさをかみしめるのであった。

2013年5月31日金曜日

夏休みとサマースクール

タイの子供たちのながーいながーい夏休み。うちのお兄ちゃんは新学期から中学2年生。下の娘は小学1年生になる。お兄ちゃんの学校は2月の終わりから5月8日まで。娘の学校も3月頭から5月中旬まで共に約2ヵ月半の夏休み。

長すぎるだろう~~と思われるタイの子供たちの夏休みだが、二人とも一切宿題はなし。日本の学校は夏休みの自由研究やら、漢字のドリルやら、私の子供の時はいろいろあって、夏休みの終わりには半べそを書きながらそれをやっていた気がする。

思えば、お兄ちゃんが小学生の間、休みに宿題が出たことは一度もなかった。そのくせ普段学校がある時は、かなり宿題も出る上に授業も毎日4時までとかなりハード。2ヵ月半なんにも勉強しなかったらいろいろ忘れちゃうだろ!と思うのはわたしが日本人だから??

というわけで、娘を夏休みの間も学校に行かせるべく、学校で開催されているサマースクールに行かせることにした。授業料は月曜から金曜日までで1,000バーツ。バス代が950バーツ。これには給
食も含まれる。初日サマースクールに行って戻ってきた娘はなんと宿題をどっさり持たされて帰ってきた。しかも、ノートを見ると算数、タイ語、中国語などびっちり勉強させられたら形跡が。

サマースクールなのだから多少勉強をするとしても、まだ6歳。歌を歌ったり、お絵かき、粘土細工、もっと遊びの要素を取り入れたスクールなのかと思いきやかなりのスパルタ。私もちょっとびっくり。普段の幼稚園の授業もハードだとは思っていたが、まさにそれ以上。1週間行かせてみたが「ちょっとこれは可哀そうなんじゃないか」と思うようになり、隔週で行かせることにした。

ところが、その旨を学校に伝えたところ、生徒が激減したため、スクールバスの運行がなくなったので、自分で送り迎えをしてくださいとのこと。家から学校までは往復1時間以上もかかるため、2往復までして通わせる必要はないと判断し、サマースクールにはもう行かせないことにした。

しかしたった1週間で生徒が激減って・・・。他校のサマースクール事情はわからないが、もう少し内容を検討して魅力的な内容にすれば、子供たちだって喜んで通うはずなのに。この極端すぎる教
育事情がタイっぽいといえばタイっぽいのだがね。