2014年12月2日火曜日

タイのニックネーム

11月も後半に入って、乾期に完全に入ったかと思いきやどうも毎日天気
が悪い。娘は1年半ほど前から水泳を始め、この4月から本格的に選手
コースに入って、ほぼ毎日欠かすことなく練習にいそしんでいるが、
練習の合間にも容赦なく雨は降り、雨だけならよいが雷も伴う場合は
時として中断することもある。

そんな雨の日も風の日も練習をともにしている仲間はうちと、
2家族だけが片親が外国人。そのほかの家族は両親ともにタイ人。
最近になって選手の子供たち全員の名前をやっと覚えたが、
つくづくタイ人の子供たちのニックネームはおもしろい。

タイではほとんどの人がニックネームを使っている。
例えば「名前は何ですか?」と聞いたときに本名で答える人はまずいない。
たまに本名が短かったり呼びやすかったりすると本名で答える人もいるが、
ほとんどの人がニックネームで答える。
ニックネームは学校や会社でもそのまま使うので、
逆に本名を知らないパターンがほとんど。

では、うちの選手クラスの子供のニックネームはどんなものがあるか
というと、女の子はボー(リボンちゃん)、フォーカス(焦点??)、
そしてハーフでもない生粋のタイ人だけどなぜかアレーシア、
アンアン(多分意味はない)男の子だと、ピーチ(桃ですね)、
タイトル(題名?タイ語の発音だとタイタンと聞こえるので最初巨人君かと思った)、
ビック(これはそのまんま、大きい)、究極はムーハム(豚ハム)君。

ニックネームが豚ハムって・・・・一説によると、変なあだ名をつけたり、
逆にけなしたりすることで小さい子供が悪霊?にさらわれないようにする
とかしないとか?

とにかくタイ人のニックネームは「え~~っ!」と思うようなものも本当に多い。
小さい時に付けたニックネームを大きくなっても使い続けたりするので、
190センチぐらいある大男がレック(小さい)という名前だったり、
ガリガリなのにムー(ブタ。恐らく小さい時はコロコロしていたのであろう)
だったりすることもあり。

我が家は長い名前や難しい名前、変なニックネームもご免だったので、
二人とも短く簡単で誰でもすぐに覚えてもらえる名前をつけた。
へんなニックネームを耳にするたび、
「ああ、これでよかった」と思わずにはいられない。

2014年9月30日火曜日

恒例バンコク日本人学校体験入学

雨季まっ盛り。毎日天気は悪い。そして、長かったデモ騒ぎは今現在は軍が政権
を握ることで事態はつかの間の収束を迎えたものの、観光客の足は遠のき、家計
はますます苦しい。

しかしそんなときでもどんな時でも子供たちの休みはやってくる。
今年も来週からまた1か月子供たちは休みに入る。また飯炊き女をしたり、
起こさなければいつまでたっても起きてこない子供たちを怒鳴りつけて
キーキーしないといけないわけだ。憂鬱。

そんな私たちの恒例行事として10月は毎年バンコクにある日本人学校に
1週間の体験入学というのがある。これは今から9年ぐらい前、
息子が小学1年生だったころから始まった制度で、
プーケットにある日本語補習校に通っている生徒が希望を出すと
10月に1週間、特別に入学をさせてもらえる。

この1週間は、滞在費とバンコクまでの飛行機代は自己負担だが、
学費は勿論のこと、送迎バスも無料で付けてくれるという
バンコク日本人学校にとってはかなりボランティア的なイベントだ。

我が家はほぼ毎年この素敵な恩恵にあずかりにバンコクに行くのを
1年に1度の楽しみとしている。
スクンビットにある、そんなに高級ではないけど居心地の良い
コンドミニアムに滞在して、子供たちが学校に行っている昼は
おいしいランチを食べたり、日本食材スーパーに買い物にいって
晩御飯の支度をする。子供たちは土日にはキッザニアにいったり、
アイススケートを楽しんだり。

しかし困ったことに、10月は我が家で最も余裕のない月。
しかも今年は5年に一度ぐらい襲ってくるかなりピンチの年。
先日も一緒に行く同じく観光に従事しているビジネスを持つ友人に
「今年はお金ないってあんまりぼやかないね」と言われた。
確かにね、人間余裕がなさすぎるとぼやくことすらしなくなるって
初めて知りましたよ。
こんなにどうしていいのかわからないのは初めてのことですから。

そうはいってもバンコク行きは来週に迫ってきた。
今年は絶対に手をつけてはいけないと決めていた日本円貯金に
(しかもなぜか超円安)手をつけざるをえないのか。
子供たちは楽しみにしてるしな、今さら
「お金ないのでいけません」とはいかないよな。とほほ。

2014年9月4日木曜日

母もキラキラしていたあのとき。

15歳になった中3の息子は思春期で反抗期真っ盛り。まず、母のいうことや、
やることは真っ向から全否定。何を言われても、何をされても
とにかく気に入らないらしい。あっちは思春期、こっとは更年期。
お互いにイライラしているから、一日とて喧嘩のない日はない。

思春期は異性に興味がすごく出る時期でもある。
彼らのフェイスブックを見ると、『誰々と交際中』というのを良く目にする。
15歳ともなれば男女交際をする子も出てくるというものだ。
46歳の私にも思春期の経験はあって、14歳の時に交換日記をしたり、
学校から一緒に帰ったりする彼氏的な男の子がいた覚えがある。

しかし、うちの息子も女子に興味はあるし、勿論彼女も欲しいのだが、
いかんせんもてない。いや、彼の名誉にためにも一応書いておくが、
全くもてないというわけでもなく、全く好みでない女の子からは
告白されたりアプローチされたりという経験はあるのだそうだ。

がしかし、身の程を知らないというか、悲しいことに彼は超面食い。
今まで彼が好きになった女の子は、色白で目元は涼しげながら尚且ぱっちり、
すらりとしたほっそり美人さん。当然ながら男子の人気はすごく、
勇気をふりしぼって告白したものの残念な結果に終わっている。

息子は毎日送り迎えの車の中でつぶやく。
あー別に誰かと付き合うとかそういうんでなくても、
誰かを好きになりたいなあと。誰かを好きになると、
勉強もスポーツもすごく頑張れて毎日が楽しくキラキラしているんだと。

更年期の私は自分の思春期のあのキラキラしていた時を思い出す。
そして、なんだか少し泣きたいようなちょっぴり悲しいような
気持ちに襲われる。

タイの国民的歌手、セークローソーは歌った。
初めての彼女は14歳の時だと。
果たして現在15歳の彼にそんな時はいつ訪れるのか。楽しみである。

2014年8月1日金曜日

ロードーと呼ばれる国防活動

日本の子供達も大変忙しい毎日を送っているというが、プーケットの子供達もかなり忙しい。特に高校生は、普段の学生生活に加え、クラブ活動などの他、一年生からロードーと呼ばれる国防活動が加わる子供達もいて、これが始まると恐ろしく大変。普段の学業生活に加え、期間によって軍事練習が加わるため、その期間ヘロヘロになっている高校生たちは多い。

ではロードーとは何か。タイでは全ての男子に成人した時点で徴兵の義務がある。
これはくじ引きで決まるのだが、毎年成人になった男子は懲役検査所に赴き、箱に手をいれて抽選を行う。箱の中には赤と黒のボールが入っていて、赤いボールを引いてしまうと、2年間の兵役。黒を引けば免除となる。

この様子は毎年ニュースなどでも取り上げられ、赤を引いてしまった気の弱い子などは失神してしまったりする光景も見られるのだ。しかし、この抽選を行う前にこのロードーの訓練を高校生の間にやってしまえばこの抽選を逃れることができる。ただし、何かあった時には真っ先に招集されるというから、良いのか悪いのか私には何とも言えない。

はなから、このくじ引きにかけてロードーに行かない選択肢もあり、行く選択肢もあり。それは人によって様々だ。これに関しては私は決めることができないので、来年高校生となる息子と主人に任せようと思っている。この軍事練習、泥水の中を歩伏前進、炎天下の中を長いこと立たされたりして、
体力のない子供達はバタバタと倒れて行くそうだ。

今のところ、7年後の東京オリンピックをどうしても日本で見たい息子は、このロードー制度を選択すると言っている。是非とも炎天下の中ばったり倒れたりしないよう、今からしっかりと体力をつけておいていただきたいと思う。

がんばれ、タイの子供達。

2014年6月4日水曜日

インターナショナルスクール見学【娘の反応】

ついに私が一番嫌いな季節、子供たちの長い長い夏休みがスタートしてしまった。タイの3月、子供たちはここから約2か月半の夏休みに入る。プーケット在住の日タイハーフの家族はこの長い休み
を利用して、長期で日本に一時帰国する人たちが大勢いる。

我が家ではこの2か月半は、とりあえず何回通っても月謝は変わらない習い事に毎日行かせるしかないかと嘆いていたら、仲の良い家族ぐるみの付き合いの友人が2家族、日本から遊びに来てくれることとなった。子供たち大喜び。

そのうちの一組の家族が、もしかしたら子供を日本の夏休みにプーケットにあるインターナショナルスクールのサマーコースに参加させるかもしれないというので、今日は学校見学に行ってきた。し
かも飛び込みで。

アポイントもなく飛び込んできた私たちだが、学校はたいへん感じよく快く見学を受け入れてくれた。広大な敷地。何面もあるテニスコート、オリンピックサイズの60メートルプール、青々とした芝生に覆われたサッカーグランド、そしてエアコン完備の体育館。校舎は、タイの学校にはない瀟洒な佇まいで、まるで映画のハリーポッターに出てくるようだ。

この学校には寮も併設されており、親元を離れてここで生活している子供もたくさんおり、その中には日本人の子供も含まれているという。しかも、そこには日本人の寮母さんまで在住していた。こ
れは遠く親元を離れた子供たちにとっては安心な存在だ。

サマーコースの料金は1週間2万バーツ。これには寮代も1日3回の食事代も含まれており、1週間の短期から1か月まで受け入れ可能とのこと。見学するまではもっと高額なのかと思っていたが、1日1万円以下で、宿泊費、学費、食費込というならば他国に比べるとかなりコストは抑えられた設定なのではないだろうか。

しかし、日本から来た客人の娘よりも、一緒に同行したわが娘のほうが目をキラキラさせて「ママ、私もこの学校に行きたい。ねえ、いいでしょ」と懇願されたのには困った。我が家にこの学校に通わ
せる余裕があるなら、毎年この時期日本にも里帰りできるのだよ。
すまないね。

(プーケットウォークメールマガジン3月号掲載)

2014年3月13日木曜日

思春期真っ盛り!

ちょっと前まで朝晩は肌寒いぐらいだったのに、ここ最近の暑さといったらもう外に出るのは嫌になるほどのプーケット。日本の今の季節とたして二で割りたいと思う今日この頃。

さて、息子は思春期真っ盛りの14歳。近頃のタイの子供たちは、フェイスブックをほぼ100%やっていると言っても過言ではない。うちの息子も例にもれずフェイスブックをご愛用だが、たまに息子のページから「近頃の子供たちはどんなかな」と息子の友達のページに飛んだりすることもある。

そして目につく「交際中」の文字。 おおっ!と思ってまた別の友達のページに飛んでもそこでもまた「交際中」の文字。 写真などを覗くと、彼女らしき女の子と楽しそうにうつっている画像なども。

そして、息子のページを見てもそこに交際中の文字はなく、勿論彼女らしきおんなのこなどもうつってもいない。 「あんたは好きなことか、もしくは好きだっていってくれることかいないわけ??」 と聞いてみても 「いないよ。だって全くもてないもん」 と返ってくる。

私の友人の息子も日タイハーフだが、これまたもてないらしい。いつも彼らが一緒にいると「ちょっと、この中でだれが早く彼女ができるか競争!出来た子にはおめでとうのプレゼントをやろう」とはやしたててはみたものの、未だ「僕、彼女出来ました」というおめでたい報告はない。

そんな中、もてない日タイハーフの一人に好きな子ができたらしい。これはあくまで好きな子であって、交際中ではない。好きになった子はかなり競争率が高いらしく、なかなか難しい相手らしいのだ。 きのう息子はそのもてないチームの一人のお母さんが「最近、○○はなんか急に○○を頑張ってるんだよね。どうしたんだろ、急になのよ」というつぶやきを聞いたそうだ。

私が「で??なんか好きな子とそれと関係があるの?」ときいたら 「ばっかだなーー。男ってのは好きな子ができるといろいろ頑張れるんだよ。そんなことも知らないのかよ。いいなーおれも好きな子ができていろいろがんばりてーよ」 だって。

そうか。うちの息子がなんとなくだらけていて、エンジンがかからないのは彼女もいないし、好きな子もいないのが原因だったのか。

はやく好きな女の子ができて、いろいろ頑張ってくれる人になるといいなあと母はつくづく思うのであった。頑張れ、息子。

2014年1月31日金曜日

今年の寒さと兄やんの修学旅行

どうやら今年のタイの冬は寒いらしい。今の季節はタイの冬に当たるのだが、今年は十年ぶりの寒さらしく、東北部では既に60人ほどが寒さにより亡くなっているというのだ。

冬と言ったって、南国の冬なんだから大したことないだろ、とお思いだろう。ところがこれが意外なことに、ここ近頃のチェンマイあたりの朝夕は4度などという一桁代をマークしたりするらしい。タイには勿論暖房などないし、冬服だってほとんど売っていない。お金を持たない高齢の路上生活者などは、時として寝たまま亡くなってしまうというようなことも起こりうるのだ。

さすがにそこから1300キロ離れたここプーケットは、寒さで死んでしまう人はいないが、それでもかなり涼しい日々。今朝は22度ぐらいだったが、風が強いので体感温度は19度ぐらいに感じた。

と、なぜこんなに気温を気にしているかというと、うちの息子が修学旅行で来週から5日間、ガンジャナブリーに行くことになった。ガンジャナブリーはバンコクから車で2,3時間でいける場所だが、ここも例に漏れず朝夕が涼しくて、というか、タイ人にとっては涼しすぎて、13度ぐらいだというのだ。しかし、日中は32度ぐらいまで上がるので、それに対応できる服を、どう持たせたらいいのか親子共々悩み中である。

そうそう、そういえばこの修学旅行のお知らせは、つい4日前にお知らせの紙での通知だった。うちの息子はこの修学旅行を大変楽しみにしていたので、まだ正式決定していない数ヶ月前から私にカウントダウン形式で定期的に知らされていた。

よって私はそろそろだなということは知っていたものの、正式なお知らせはなんと出発の一週間前。しかもお知らせとともに、費用に当たる6,000バーツは次の日までに払えということだった。

なにーー!6,000バーツ??日本円にしたら大した金額ではないかもしれないが、私にとっては6,000バーツというのは六万円、いや、もしかしたらもっとな感覚である。

今でこそ最低の日給が300バーツと定められているらしいが、ちょっと前までは月給6,000バーツの人なんてゴロゴロとそこらじゅうにいたものだ。そんな大金を明日までに払えとはなんたること。けしからん。それを息子に言ったら「何言ってるの。けちくさい。」 と金を払ってもらう分際で生意気にもそんなことを言ってきた。これまたけしからん。

でもそんなことを言っているのは私だけではなく、驚いて同じ学校に娘を通わせている友達からも電話がかかってきて同じようなことを言っていた。今がハイシーズンだからぱっと6,000バーツは出てきたが、これがローシーズンだったら修学旅行に行かせてやれなかったかもしれないぞ。

話はかなりそれたが、服は何を持たせたら良いのか。短いタイの冬。たった5日間の旅行に新しい長袖の上着を買う気は母にはさらさらない。しかたないので、小さめのフリースの毛布でも持たせるか。 あれがあれば若いんだし、凍え死ぬこともないだろ。