2014年1月31日金曜日

今年の寒さと兄やんの修学旅行

どうやら今年のタイの冬は寒いらしい。今の季節はタイの冬に当たるのだが、今年は十年ぶりの寒さらしく、東北部では既に60人ほどが寒さにより亡くなっているというのだ。

冬と言ったって、南国の冬なんだから大したことないだろ、とお思いだろう。ところがこれが意外なことに、ここ近頃のチェンマイあたりの朝夕は4度などという一桁代をマークしたりするらしい。タイには勿論暖房などないし、冬服だってほとんど売っていない。お金を持たない高齢の路上生活者などは、時として寝たまま亡くなってしまうというようなことも起こりうるのだ。

さすがにそこから1300キロ離れたここプーケットは、寒さで死んでしまう人はいないが、それでもかなり涼しい日々。今朝は22度ぐらいだったが、風が強いので体感温度は19度ぐらいに感じた。

と、なぜこんなに気温を気にしているかというと、うちの息子が修学旅行で来週から5日間、ガンジャナブリーに行くことになった。ガンジャナブリーはバンコクから車で2,3時間でいける場所だが、ここも例に漏れず朝夕が涼しくて、というか、タイ人にとっては涼しすぎて、13度ぐらいだというのだ。しかし、日中は32度ぐらいまで上がるので、それに対応できる服を、どう持たせたらいいのか親子共々悩み中である。

そうそう、そういえばこの修学旅行のお知らせは、つい4日前にお知らせの紙での通知だった。うちの息子はこの修学旅行を大変楽しみにしていたので、まだ正式決定していない数ヶ月前から私にカウントダウン形式で定期的に知らされていた。

よって私はそろそろだなということは知っていたものの、正式なお知らせはなんと出発の一週間前。しかもお知らせとともに、費用に当たる6,000バーツは次の日までに払えということだった。

なにーー!6,000バーツ??日本円にしたら大した金額ではないかもしれないが、私にとっては6,000バーツというのは六万円、いや、もしかしたらもっとな感覚である。

今でこそ最低の日給が300バーツと定められているらしいが、ちょっと前までは月給6,000バーツの人なんてゴロゴロとそこらじゅうにいたものだ。そんな大金を明日までに払えとはなんたること。けしからん。それを息子に言ったら「何言ってるの。けちくさい。」 と金を払ってもらう分際で生意気にもそんなことを言ってきた。これまたけしからん。

でもそんなことを言っているのは私だけではなく、驚いて同じ学校に娘を通わせている友達からも電話がかかってきて同じようなことを言っていた。今がハイシーズンだからぱっと6,000バーツは出てきたが、これがローシーズンだったら修学旅行に行かせてやれなかったかもしれないぞ。

話はかなりそれたが、服は何を持たせたら良いのか。短いタイの冬。たった5日間の旅行に新しい長袖の上着を買う気は母にはさらさらない。しかたないので、小さめのフリースの毛布でも持たせるか。 あれがあれば若いんだし、凍え死ぬこともないだろ。