2016年2月1日月曜日

兄やんのお正月

この間年が明けたと思ったらもうすぐ2月。
子供たちも上の子なんてこの間中学生になったと思ったら、もう高校生で、はっと気づいたらあっという間に二十歳を越えていたなんて数年後に言っていそうである。

年末は毎年、ちょっとした御馳走をつくって昔からお世話になっている人たちにきてもらいうちで紅白を見たり、年明けとともに上がる花火を我が家の三階から見るのがなんとなくの恒例行事となっている。

ところが年末が迫ったある日、息子が
「ねえ、大晦日は友達と年越しパーティーをしてカウントダウンをしにいってもいい?」
と聞いてきた。
すかさず
「だめよ。うちはうちでパーティーがあるのを知っているでしょう。お友達のうちに泊まりに行くといっても、よっぽどのことがない限りダメとは言わないんだから、大晦日ぐらいはうちにいなさい」
といったら、多少文句を言いながらもそれで納得したらしい。なぜならその日は私の友達の娘もやってくる予定で彼女は彼のクラスメイトだから。「あいつも日本人とタイ人のハーフだし、親に付き合ってうちにくるのならオレも我慢しよう」と思ったのではないだろうか。

ところが大晦日当日。友達の娘はお友達のうちで開かれる年越しパーティーにいってしまったのである。
そこで自分だけがパーティーに行けなかった怒りが爆発する息子。四文字バッドワードをつぶやきながら、一気に期限が悪くなってしまった。
そこまで機嫌が悪くなるのだったら、居ていただいてもろくなことはなさそうなので、じゃあそんなに行きたいなら行っておいでよといったのだが、もう遅いと完全にいじけてしまった。


しばらくはずっと機嫌悪そうにしていたのだが、その後何人かの友達と連絡がついて私たちの住むパトンビーチに数人の友達が、がカウントダウンをビーチでするためにやってくるためそれにジョイントできることになったらしい、ちょっぴりだけおしゃれをして、いそいそと年越し前に出かけて行った。
カウントダウン後、結局皆で友達のうちに泊まることになったというメッセージを残し、彼は生まれて初めて年越しをうち以外のところで過ごした。